「アライアンス・アライブ」をお楽しみになられました。
こんな具合でローポリで良い感じにややラフ味のあるイラストの風合いをうまいことか3D表現したかわいげなキャラクターたちが世界を救う王道展開なJRPGで楽しめました👍
ちなみに、1回エンディングを見た状態でも実績はずいぶんと残っています:
雰囲気
やや眠たみ的な目の表現、3Dだけど手書きラフイラスト風の表現、優しく馴染む音楽、キャラは立っていていてもなぜだかこの世界では居そう、居てもおなしくないような気がする世界の魅せ方の上手さなど、総合的には良質な雰囲気を楽しめる作品だと思います。
表現をリアルにすると凄惨でしんどい気もする内容も少なからずありますが、見事にグラフィックスと音楽と、ゲームとしての総合的な表現で丸めている印象です。
Mix?
このゲームの開発者さんは強く影響された好きなものをMixするのが得意なのかもって思いました。
- ロマンシングサガ2の戦術システムをコピーしてアレンジしたバトル関連のシステム
- ひらめき=覚醒や隊列のシステムがほぼそのまま採用されたゲームデザイン
- 世界の設定の重要なポイントになる"魔族"の設定はWILDARMS(1st)とか影響してそう
など。良し悪しはさておき、私もこのゲームから感じられる他のゲームのエッセンスそれ自体については好きなのでそういう部分についてパクリ過ぎるとか気にしなければ楽しいです。もちろん、ゲームデザインがすべて他のゲームのパクリのMixという事はなくて、うまい具合にアレンジしたり、この作品の表現にあうようによく調整されているように感じました。
謎の世界
- 「魔族と人は同じ種」まではエンディングまでプレイするとNPCから名言されていますが、この世界のエリア18の他の魔族はどうなっているのか、そのルーツはどうなっているのかなどは謎のまま
- エンディングまですすめると「実は魔族はエリア18にしか実在していない(8卿会議も事実上存在しないに等しい)」疑惑は"他の魔族"にエリア18の状況を連絡する下りから一応表現としては否定されますが…実在性はプレイヤーには明確にはわからないまま
- 「博士」と「博士」の関係も謎のまま
- ブルーの台詞についても決定的な裏付けを取れるわけではないし、時間が離れすぎているため子孫説も疑わしさを払拭できず同一人物説も否定できない謎
- ビビアンの「呪い」の謎
- 魔族属性は除去したり付与したりできる可能性(人間化はなにか呪いを「与える」のではなく実は魔族からの魔族性の「解呪」だった可能性)
- 適正か正しい処置を行えば人間⇔魔族の変更はそれほど難しくない疑惑
ほか、大小さまざまな謎がふわりとプレイヤーに提供されたまま、良く言えば想像の余地として、悪く言えば未回収で放置されたままになります。私のお気持ちとしてはこういう魅せ方はわりと好きではありますが、もう少し掘り下げがあったほうが世界を認識する楽しみの点で嬉しかったように思います。
2周目?
うーん、それはちょっと、どうでしょう。連休中の小学生ならその楽しみもあったかもしれませんが、私にはさすがにほぼ同じ内容でちょっとずつ変わるテキストの回収のためにそこそこボリュームもあるアライアンス・アライブの2周目をプレイするのはちょっと厳しいかもしれません。Witcher3のようにメインストーリーのクリアー後もその世界の状態のままサブクエストの回収や追加シナリオでこの世界をもっと楽しめます、とかだとずるずる遊んでしまいそうです。そこはちょっと勿体ないかなかと思います。